SUGAR CANE(シュガーケーン)
2023 FALL&WINTER COLLECTION
カタログ掲載商品 010ページ
SUGAR CANE Super “Denim” Collectibles #07 13.5oz. BLUE DENIM BLOUSE “1946” MODEL
SC19007
■SUGAR CANE |シュガーケーン
「サトウキビ」という名を持ついかにもアメリカ的なこのブランドこそ、日本に誕生した戦後初めての米国向け衣料メーカーです。シュガーケーンの生みの親であるTOYO ENTERPRISE COMPANY LTD.(東洋エンタープライズ株式会社)は1965年、米軍によるベトナム戦争への本格的介入を機に、日本の米軍基地関係者を対象として設立されました。当初は米軍向けの衣料製造と共に国内への米軍サープラスの流通窓口としての展開も行い、ベトナム戦争が1975年に終結すると完全な国内向けの衣料メーカーへと転身。その際、米軍基地に駐屯していた将校によって「SUGARCANE」と名付けられました。シュガーケーンの誕生は日本でありながら、米軍基地を相手に育っただけにその精神も物作りのノウハウもアメリカ仕込み。当時から現在に至るまで、アメリカンスタイルのシンボルとも言えるデニム素材を中心とした本場仕込みのワークウエアを作り続けています。
■SUGAR CANE Super “Denim” Collectibles
シュガーケーンの福富雄一氏が中心となり、デニムのスペシャリストたちを集結させて始動するレーベル、SUGAR CANE Super “Denim” Collectibles。通称「SCSC」。世界有数のヴィンテージデニムコレクターである脇谷重輝氏を迎え、いまや入手不可能といえるほどの価値を持ったデッドストック&ゴールデンサイズのスーパーヴィンテージをもとに、その貴重な個体が持つ「個性」を完全再現する。水通しすらしていないデッドストックのヴィンテージをもとにしていることから、糊が残った状態で酸化したインディゴの色味や、使われている経糸・緯糸の紡績などもこれまで以上に詳細に分析でき、生地は一目で伝わるヴィンテージと見紛うような仕上がり。パーツ類は、デッドストックの状態で経年変化した風合いを目指して制作。安全性を考慮して避けてきた2本針の鉄製バックルも、本企画では初めて採用している。縫製についても糸番手やミシンピッチは当然のこと、幅が均一ではない歪んだステッチワークを再現した。
ファーストコレクションでは、現在のヴィンテージ市場において最も注目されている「大戦モデル」のスーパーヴィンテージ惜しげも無く公開
オリジナルの刻印入りボタンを使用しつつも生地の風合いやディテールに大戦期の名残のある1946年モデル。規制が解除された後のモデルなので品番の頭にはSが付けられていません。一見大戦初期のブラウスにも見えますが生地の風合いや、米国北西部の田舎町の民家から遺品として故人のスーツケースの中から#7ウエストオーバーオールズが一緒に発見されたため、1946年モデルと判定しました。
革パッチ付けの位置やステッチワークもデットストックを再現
新たに作製した専用のサイズチケットを挟み込んで縫い付けられた革パッチ。革の風合いやスタンプのフォントまで再現している。
鉄製無地リベットが打ち込まれる左胸ポケットは、比較的丁寧なステッチワークで縫い付けられている
安全性を考慮して避けてきた2本針の鉄製バックルも初めて採用
シルバークロームメッキの鉄製「百合バックル」は熟練の職人の手作業で一つづつ作られている。
1946年モデルの袖開き止まりにはボックスステッチが入る
SCSCレーベルの核となる「デニム」は採算度外視しヴィンテージデニムの持つ魅力を徹底的に掘り下げ究極の復刻を目指す
水通しすらしていないデッドストックのヴィンテージをもとにしていることから、糊が残った状態で酸化したインディゴの色味や、使われている経糸・緯糸の紡績などもこれまで以上に詳細に分析でき、生地は一目で伝わるヴィンテージと見紛うような仕上がり。