SUGAR CANE(シュガーケーン)
2023 FALL&WINTER COLLECTION
カタログ掲載商品 006ページ
SUGAR CANE Super “Denim” Collectibles #09 13.5oz. BLUE DENIM WAIST OVERALLS “S1943” MODEL
SC49009
■SUGAR CANE |シュガーケーン
「サトウキビ」という名を持ついかにもアメリカ的なこのブランドこそ、日本に誕生した戦後初めての米国向け衣料メーカーです。シュガーケーンの生みの親であるTOYO ENTERPRISE COMPANY LTD.(東洋エンタープライズ株式会社)は1965年、米軍によるベトナム戦争への本格的介入を機に、日本の米軍基地関係者を対象として設立されました。当初は米軍向けの衣料製造と共に国内への米軍サープラスの流通窓口としての展開も行い、ベトナム戦争が1975年に終結すると完全な国内向けの衣料メーカーへと転身。その際、米軍基地に駐屯していた将校によって「SUGARCANE」と名付けられました。シュガーケーンの誕生は日本でありながら、米軍基地を相手に育っただけにその精神も物作りのノウハウもアメリカ仕込み。当時から現在に至るまで、アメリカンスタイルのシンボルとも言えるデニム素材を中心とした本場仕込みのワークウエアを作り続けています。
■SUGAR CANE Super “Denim” Collectibles
シュガーケーンの福富雄一氏が中心となり、デニムのスペシャリストたちを集結させて始動するレーベル、SUGAR CANE Super “Denim” Collectibles。通称「SCSC」。世界有数のヴィンテージデニムコレクターである脇谷重輝氏を迎え、いまや入手不可能といえるほどの価値を持ったデッドストック&ゴールデンサイズのスーパーヴィンテージをもとに、その貴重な個体が持つ「個性」を完全再現する。水通しすらしていないデッドストックのヴィンテージをもとにしていることから、糊が残った状態で酸化したインディゴの色味や、使われている経糸・緯糸の紡績などもこれまで以上に詳細に分析でき、生地は一目で伝わるヴィンテージと見紛うような仕上がり。パーツ類は、デッドストックの状態で経年変化した風合いを目指して制作。安全性を考慮して避けてきた2本針の鉄製バックルも、本企画では初めて採用している。縫製についても糸番手やミシンピッチは当然のこと、幅が均一ではない歪んだステッチワークを再現した。
ファーストコレクションでは、現在のヴィンテージ市場において最も注目されている「大戦モデル」のスーパーヴィンテージ惜しげも無く公開
ムラが強い極めて荒々しいデニム生地や軍汎用のドーナツボタン、鉄リベットの使用、オールイエローステッチなど、第二次大戦期の戦況上、米国内産業の物資統制が最も過酷を極めた1943年度のモデルです。革パッチだけでなくフラッシャーやギャランティチケットもこのレーベル用に新たに作成。1943年のふらっしゃには「FOR THE DURATION」の表記が入る。
新しくボタンの製造が出来なかった当時と同様、軍用品のドーナツボタンを使用
尻ぐりの縫い合わせはヨーク部の厚みを分散させるために左右の高さをずらして巻き縫いしている。コインポケットはリベットが省略され、歪な形状も再現している。
袋地にはネル生地が使用されており、コットン削減を如実に体現
このモデルの最大の特徴となるフランネルの袋地は何度もやり直し完全に再現。起毛によりチェックがストライプに見える。コインポケットのリベットは省略され、コンシールリベットはメッキされておらず鉄材の色のままになっています。またしています。
シャトル織機で織られたスレキはヨコ地使いで使用。そこ部分にはセルビッチが使われる。
左右の裾上げの際に片倒しになってしまったセルビッチも敢えて再現。偶然の再現は非常に再現度が高いディテール。
SCSCレーベルの核となる「デニム」は採算度外視しヴィンテージデニムの持つ魅力を徹底的に掘り下げ究極の復刻を目指す
水通しすらしていないデッドストックのヴィンテージをもとにしていることから、糊が残った状態で酸化したインディゴの色味や、使われている経糸・緯糸の紡績などもこれまで以上に詳細に分析でき、生地は一目で伝わるヴィンテージと見紛うような仕上がり。