SUGAR CANE(シュガーケーン)
14.25oz. STANDARD DENIM 1947 MODEL / 421A(ワンウォッシュ)
SC41947A
■SUGAR CANE
いち早くジーンズを中心としたヴィンテージウェアの復元に取り組んだブランドSUGAR CANE。現在では既に廃業してしまっているアメリカのワークブランドの実名での復刻、ブランド名である砂糖黍を使用した、全く新しいデニムを使用したウェアの商品化など、こだわりとオリジナリティを加味した物作りが光る。
421A(ワンウォッシュ)
ボタンフライフロント
現代の衣料ではジップフライがほとんどですが、1947年当時はボタンフライが主流でした。このジーンズは防縮加工を施していない生地を使用しているので、ファスナーを取り付けてから洗濯をすると生地が縮んでジッパーが使えなくなることもその理由のひとつ。ヴィンテージに倣い、オリジナル刻印入りの鉄製ボタンを使用しています。
コインポケット
コインポケット口の端にはセルビッジを使用しています。打ち抜き式の銅製リベットで補強を施しています。生地やパーツにこだわった結果、無理に手を加えなくても着用と洗濯を繰り返すごとにデニム生地は褪色し、リベットは酸化して美しい経年変化が味わえます。
コンシールリベット(隠しリベット)
むき出しのリベットでは馬の鞍や車、家具などを傷つけてしまうおそれがあることから、1937年より採用されたコンシールリベット(隠しリベット)は内側から確認できます。
袋地のセルビッジ、小股部分の補強
腰ポケットの袋地。底部分の縫い代の端にはセルビッジが使われています。負荷のかかる小股部分のステッチには太番手の綿糸を使用。生地が集まる厚い部分に補強のカンヌキ(バータック)が入れられます。
ヒップポケットの縫い付け
ヒップポケットの縫い付けは左右ともに共通して、向かって右上のコバステッチから始まり、ポケットの左上まで行ったあと内側に入り、内側のステッチを入れて右上に帰る一筆仕様。補強のため施されたグレーの隠しバータックが若干覗いている。
ウエストベルト、ベルトループ、革パッチ
ウエストベルトの上部にステッチをかける際、ベルトループと革パッチも一緒に縫い付けられます。パッチは鹿革製。ヴィンテージジーンズをみると後中心のベルトループはオフセットされる時期もありますが、1947モデルはセンタリングされています。規格が未統一の時代に作られたヴィンテージ同様、縫製には色と太さの異なる数十種類の綿糸を各所で使い分けるなど、細部にわたり忠実に再現しています。
実物のヴィンテージジーンズを徹底的に分析し得られた情報を元に、レプリカとしての高い完成度を誇る仕上り
素材は米綿60%とジンバブエ綿40%のブレンドした綿を使用しています。糸の紡績については、ある程度の長さの実物のムラ糸をコンピュータによりスキャンしパターン化することによ り、1947年モデルの実物のムラ糸の再現度の高いものとなっています。染めは、当時採用していた合成インディゴの製造メーカーを調査し、不純物の割合も含めて、当時とまったく同じ成分の合成インディゴ染料を調合させロープ染色で染め上げられています。糸の外側が染まり芯は白いまま残るため、色落ちや当たりなどに大きな影響を与えます。織りは、1947年モデルのデニムを織ったものと同じ旧式の力織機を使用して織られています。タテ糸を強く張らずヨコ糸をゆっくりと打っていくことによ り、打ち込む力が強くなり、ヨコ糸がづれて重なり合うようになることによって、生地の表面に凹凸ができ目がしまって織りあがります。