
SUNSURF(サンサーフ) 2023 HAWAIIAN COLLECTION
カタログ掲載商品 039ページ
河鍋暁斎 2023年モデル SPECIAL EDITION 半袖 アロハシャツ"画鬼 狂斎"
SS39129


■SUNSURF | サンサーフ
東洋エンタープライズ社のハワイアン・シャツブランドである。同社の他の製品のように、消えゆく人の手の温もりのある製品の復元がテーマになっている。また、同社には前身となる港商時代にハワイ向けにハワイアンシャツの生地を輸出していたというバックグラウンドがある。
サンサーフはその伝統をベースに'80年代に生まれた同社のオリジナルブランドであり、'80年代中期には早くもビンテージ・ハワイアンシャツの蘇生に着手している。この妥協を許さない製品化への取り組みがあるからこそ、世界のハワイアン・シャツコレクターからも大きな評価を受けている。
■日本の意匠 National Treasure of Japan
日本の文化芸術がさらなる広がりをみせた江戸時代の絵師たちに焦点を当て、アロハシャツというキャンバスに巨匠たちの作品を再現し、日本が世界に誇る意匠(デザイン)に込められた情熱を現代に蘇らせる。葛飾北斎の作品とのコラボレーションから始まったこのシリーズは新たなアーティストを加え、次なる展開を迎える。
ブラック(119)


明治14年(1881年)頃の葛飾北斎晩年の作品である「富士越龍図(ふじこしりゅうず)」
龍は聖獣であり邪気を払う縁起物として好まれていたことから、当時は正月用の作品として多くの依頼が舞い込み、黒雲を呼び富士を越えて昇天するこの作品は晩年の北斎自身の心境の投影とされています。オールオーバー・パターン(総柄)で描かれたデザインです。オールオーバー・パターンとは、シャツ全体に一定の柄が繰り返し連続するデザイン。「総柄」とも呼ばれ、生地の裁断や縫製の制約が少ないため、古くからスタンダードなパターンとなっています。



捺染は多色のオーバープリント
淡い地色により強い色を重ねていく手法。抜染と比べて使える色数が多く、境目の色が重なるためグラデーションが美しく見える。和柄のような写実的な絵柄向き。生地にはレーヨンフジエットが使われています。レーヨンフジエットとは、経糸にフィラメントレーヨン、緯糸にスパンレーヨンを使った平織りの布地です。富士絹に似たしなやかさと、レーヨン特有の風合いを併せ持っています。表面の羽毛感もフジエットの特徴です。
柄合わせがされた胸ポケット
胸ポケットは丁寧に柄合わせがされています。ヴィンテージのシャツでは、生地コストが嵩むためと考えられますが、ポケットの柄合わせがされていない物が多く見られます。様々なモチーフが描かれるアロハシャツでは、絵柄をしっかり合わせることで作品としての完成度も高い仕上がりと言えます。


高級感のある黒蝶貝の削り出しのシェルボタン
その名の通り、貝から削りだしたボタンです。美しい光沢感が目を惹き、上品な雰囲気を醸し出すボタンです。白蝶貝と同様、深い輝きを持つ黒蝶貝のボタンは、比較的高級なシャツに使用されていることが多く見られます。
